
イギリスの伝統的な料理といえば、サンデーロースト。
少し寝坊した日曜日の昼食に、ローストした肉をがっつり食べるという家庭文化です。
サンデーローストってどこで食べられるの?
渡英前は「旅行者はどこで食べられるんだろう」と思っていました。
本場の味を体験できるホームステイしている人が羨ましいです。
しかし実際にロンドンを訪れると、日曜日になるとパブの前に「サンデーロースト」の看板が。
このあたりは、観光客に向けて変化してきたところなのかもしれません。
またサンデーローストは朝〜昼に食べるものと聞いていましたが、大抵のパブで一日中提供していました。
意外と食べるハードルが低い、そんな料理でした。
サンデーローストってどんな味?
さて、実際に近所のパブでサンデーローストを食べてみました。
この一皿で18ポンド(2,500円)です。
大きなロースト肉に、マッシュポテト、茹でた人参といんげん、紫キャベツの酢漬け。
肉の上に乗っているパンは名前だけは聞いたことがあった「ヨークシャー・プディング」です。
これもイギリスの伝統料理ですね。
お皿には、肉汁たっぷりのグレイビーソースが引いてあります。
定番中の定番、これでもかというくらい伝統的なサンデーローストに出会ったのではないでしょうか。
その味は、見た目に反してとてもシンプルでした。
グレイビーソース=肉汁から作るソースという名の通り、余計な調味料が入っていないので少し味が物足りなく感じるかもしれません。
しかしお肉がとても柔らかく、ほろほろと崩れます。
野菜は全く味がついていないので、甘酸っぱい紫キャベツと一緒にさっぱり頂きました。
さすがに全部食べきれず、2/3ほど食べたところでギブアップ。
これ一皿で1日分の食事くらいある気がします。
イギリスの伝統料理はパブで食べられる!
ロンドンのパブは大きく2種類に分けられます。
料理が食べられるパブと、食べられないパブです。
ガイドブックに載るような有名店から、地元の人に愛される隠れた老舗まで。
そんなパブでは「サンデーロースト」以外にもイギリスならではの料理がたくさん楽しめます。
パブで食べられるもの① フィッシュ&チップス
定番メニューは、おなじみのフィッシュ&チップス。
日本人女性なら、一皿を2〜3人で分けてちょうどいいくらいの量です。
フィッシュ&チップスの美味しさは店によって異なりますが、食べる曜日も重要らしい。
魚屋が休みの日曜日や月曜日は新鮮なものが手に入らないので、土曜〜月曜は味が落ちると現地の人が言っていました。
また昔宗教上の理由で金曜日に肉食が禁じられていたこともあって、金曜日にフィッシュ&チップスを食べる習慣があるそうです。
イギリスの人にとって、金曜日は魚の日・日曜日は肉の日なんですね。
料理全般に言えることですが、イギリスの人たちはテーブルに置いてある塩コショウで自分好みに味を調節するのが一般的です。
パブで食べられるもの② スコッチエッグ
ゆで卵をひき肉で包んで揚げた、イギリスの伝統的な軽食です。
肉にピリ辛の香辛料が入っていたり、パン粉が薄づきだったりと、日本で食べたことのあるものとは違う感じがしました。
作り置きしておくパブが多いので、さっとだしてくれます。
パブで食べられるもの③ ???
The Lambというパブで食べたラム肉のステーキとマッシュポテト。
ジューシーで食べ応えあるお肉がとても美味しかったです。
平日の昼間に訪れたら、地元客のおじいちゃん達でいっぱいでした。
パブで食べられる料理は“肉料理”と“芋料理”が多いですね。
芋料理といっても、フレンチフライとマッシュポテトの二択ですが(笑)
イギリスではフライドポテトのことを「チップス(chips)」と言います。
どこの店も山盛りででてくるので気をつけてくださいね。
食べきれないときは持ち帰りできますので、気軽に声をかけてみてください。
持ち帰ったポテトは、こんな風にチーズを乗せて焼き直すとおいしいです。
トマトソースやひき肉と炒めても◎
おわりに
ロンドンには数えきれないほどたくさんのパブがあり、その種類も雰囲気も千差万別。
料理がおいしいところ、一人でものんびりくつろげるところももちろんあります。
イギリスの伝統的な食事を楽しみたい時は、ぜひパブを訪れてみてください。
筆者がロンドンで訪れたおすすめのパブ(一部)
The Lamb:お酒もおいしい人気店
The Swan:サンデーローストを食べた店
The Duke Of York:ビートルズのアビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)近くにあり、地元客で賑わう