3年に一度、瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭』。
直島をはじめとした島々に、たくさんの魅力的な美術館やアート作品があります。
春・夏・秋と1年間にわたる大イベントですので、事前に公式チケット『作品鑑賞パスポート』を購入して楽しみしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、一つだけ注意点があります。
『作品鑑賞パスポート』は、すべての作品を無料で観られるわけではありません。
じつはパスポートを持っていても、一部有料でしか観られない作品があります。
せっかくパスポートを買ったのに、いざ「みたい!」と思っていた作品が有料だったらショックですよね。
今回は、瀬戸内国際芸術祭の通年およびシーズンパスポートの特徴や、別途有料の作品を調べてみました。
※この記事は、2019年5月時点の公式HPおよび現地情報に基づいています
『作品鑑賞パスポート』をお得に入手する方法
祭典中は、春・夏・秋の会期ごとに『作品鑑賞パスポート』が販売されています。
その他に3シーズンパスポートを購入し、1年を通して楽しむことも可能です。
定価では 1シーズン 4,000円(一般)、3シーズン 4,800円(一般)ですが、圧倒的にお得なのは「前売りチケット」です。
なんと前売りでは3シーズン 3,800円(一般)で販売されていました。
1シーズンのパスポートよりも安い!!
2019年度は開催の1ヶ月前まで販売されていたので、次回以降の芸術祭を訪れる予定の方はぜひ利用してみてください。
パスポートはこのように作品の番号がふられたスタンプラリー形式になっており、
有料の作品には「$」マーク、春・夏・秋の期間限定の展示には季節マークが記載されています。
パスポートには作品の詳細な位置情報が載っていないため、あわせて公式アプリを利用するのがおすすめ。
GPS機能付きで、各作品がどの位置にあるかわかるのはもちろん、作品の近くに来ると通知で教えてくれます。
春会期中はiOS版しかリリースされていませんでしたが、今後Android版もリリース予定です。
『作品鑑賞パスポート』があっても、別途料金がかかる作品一覧
芸術祭の作品は
- 芸術祭以外にも、いつでも無料で観られる作品
- 『作品鑑賞パスポート』を持っていることで無料で観られる作品
- 『作品鑑賞パスポート』を持っていても有料の作品
- 有料かつ予約が必要な作品
の4種類があります。
有料および予約が必要な作品は、以下のとおりです。
小豆島
- ジョルジュ・ギャラリー(パスポート提示で)鑑賞料300円
- 漁師の夢 (パスポート提示で)二十四の瞳映画村への入館料500円
直島
- 直島銭湯「I♥湯」 入湯料650円
- きんざ 鑑賞料510円 ※要予約
- ベネッセハウス パーク アートツアー 500円(ツアー料金)
- 地中美術館 鑑賞料2,060円 ※要予約
豊島
- トムナフーリ 鑑賞料500円 ※要予約
- 豊島美術館 鑑賞料1,540円
女木島
- EAT&ART TARO 別途飲食料金
- オニノコ プロダクション 洞窟への入洞料400円
高松港周辺
- ここにいるよ。市民プールへの入場料510円(一般)340円(高校生)
- 香川県立ミュージアム (パスポート提示で)入場料800円(一般/春・夏特別展)1,000円(一般/秋特別展)※割引は各会期1回
- 高松市美術館 (パスポート提示で)入場料800円(一般)400円(大学生)
- 四国村(パスポート提示で)入館料500円
宇野港周辺
- 終点の先へ(宇野港)レンタサイクル料金600円
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一番高いのは、地中美術館の2,060円。その他はパスポート割引で、およそ500~800円になります。
簡単に特徴をまとめると、
- 屋外のオブジェなどは基本的に無料
- 室内や体験型のアート作品は300円ほどの観覧料があり、パスポートで無料になる
- 地中美術館など、普段から観覧料を取っているところは別途有料
という感じでしょうか。
美術館などは維持や運営のため、どうしても無料にすることができないのかもしれません。
『作品鑑賞パスポート』の特典を活用しよう
もし美術館や有料作品を中心にみたい方であれば、必ずしも『作品鑑賞パスポート』を購入する必要はないかもしれません。
しかし、この『作品鑑賞パスポート』には作品観覧以外の特典もあります。
- 有料作品や入館料が割引になる
- 一部レストランやショップで割引や特典が受けられる
- 高松港の専用駐車場を無料で利用できる
作品鑑賞以外でもお得になることがあるので、滞在プランにあわせてパスポートを購入するかどうか選んでみてください。
基本的に、3シーズンパスポートを購入しても、会期中に受けられる特典は一回限りです。
オンラインからの申込は引き換えに注意!
作品鑑賞パスポートはもちろん現地でも購入可能ですが、事前にオンライン購入する方も多いのではないでしょうか。
オンラインやコンビニで購入したパスポートは「引換券」の状態ですので、現地の案内所で「パスポート」に交換する必要があります。
そしてアート作品の受付や美術館等では引き換えはできません。
特にイベントアプリ・Peatixで購入した人は、引き換えのできる案内所が限られているので注意が必要です。
通常、Peatixで申し込むイベントは、アプリ上のチケットがそのまま使えることが多いので、そのままアート作品へ一直線に行ってしまう人が多いみたいです。
引換券の交換は、島に渡る前の高松港総合案内所・宇野港案内所がおすすめ。
高松港総合案内所のある高松港旅客ターミナルビル↓
総合案内所では、瀬戸芸のオリジナルグッズも購入可能です↓
各島の案内所にもスタッフはいますが、引き換え不可の案内所もありますので、事前に確認しておきましょう。
▷引換場所一覧はこちら
たくさんのアート作品と瀬戸内の島の魅力がつまったこの芸術祭。
無料と有料の境がすこしわかりにくいですが、たくさんのアートと自然を満喫できる絶好の機会ですので、ぜひ訪れてみてください。