
ロンドンの食事は「まずい」とよく言いますが「まずい」以上に「高い」が先立ちます。
外食の価格は日本の1.5倍。そのぶん量も多いのですがいつも食べきれません。
また、まずいというのは素材の味の問題もあると思うんです。
スーパーで買った野菜でも、ぎゅっと味が詰まったものとそうでないものがあるじゃないですか。
おいしい野菜を知っている身としては、ロンドンのスーパーで買える野菜の味が淡白で、しかもボイル(ゆでる)だけの調理法しかしないからまずいと感じるんじゃないかなと思うのです。
現地の人は小さい頃から食べているので慣れていますが、各国の食材や料理で育った人には「口にあわない」「食べ慣れていない」が正解ではないでしょうか。
「高い」うえに「口にあわない」食事にお金を払うのはもったいないですよね。ということでロンドンではもっぱら自炊をしています。
今回は、ロンドンで自炊したい人におすすめのスーパーや食材、鍋1つで作れる簡単な料理をご紹介します。
ロンドンのスーパーマーケット事情
ロンドンのメジャーなスーパーは以下の4つです。
Tesco(テスコ)
世界数十カ国に店舗をもつ格安スーパーです。
店舗の規模はあれど、ロンドンの街中であればどこでも見つけることができます。「テスコメトロ」「テスコエクスプレス」など名称も様々です。
Sainsbury’s(セインズベリー)
テスコに続いて店舗数が多く、普段使いに便利なスーパーです。
食品だけでなく、電化製品や日用品などの品揃えも充実しています。
お昼になると、オフィス街の店舗ではサラダバーに毎日行列ができています。
Waitrose(ウェイトローズ)
ロンドンマダム御用達の高級スーパー。
テスコと比べると、その豊富な品揃えは一目瞭然です。
店舗もケンジントンなど高級住宅街に多く、ここなら新鮮な魚も手に入るほど。もちろんお値段高めです。
チャールズ皇太子が手がけるオーガニック食品ブランド「ダッチーオリジナルズ」を取り扱っています↓
M&A(マークスアンドスペンサー)
惣菜やオリジナルの自社製品にこだわりのあるスーパーで、日本でいう成城石井のようなイメージです。
大きな店舗ではイートインコーナーがあるところも。
ビクトリア駅などの駅中にも入っていて、出張前のサラリーマンやOLをよく見かけます。
スーパーで気をつけたいポイント
- ショップバックは有料
- セルフレジが普及していて、レジ前の並ぶ列が大きく別れている
- セルフレジには、「カードのみ」のレジもあるので気をつけて!
セルフレジは一度慣れてしまうととても便利ですが、利用前に並ぶ列などを確認しましょう。
ロンドンならでは、スーパーで手に入る食材たち
おすすめの食材一覧
果物(ベリー系)
ラズベリー・ブラックベリーなど日本ではなかなか手に入らない食材が簡単に手に入ります。1パックに2-300gくらい入って£2(300円)くらい。
加工肉
新鮮な肉はあまり期待できないのですが、ベーコンなどの加工肉はとにかく安い。
冷凍食品
忙しいロンドナーのためにどのスーパーでも種類豊富で充実しています。
フィッシュ&チップスので使われるような、白身魚のフライは結構手軽でおいしいです。生の魚をスーパーで買うくらいなら絶対こっち!
コーンフレーク・パスタ(小麦製品)
ヨーロッパに共通して言えることですが安いです。朝はコーンフレークだけですませていました(笑)
おすすめしない食材
野菜
スーパーで驚くのはその野菜の種類の少なさ。
しかも高いのに味が薄くて、なんというかおいしそう!と思うものがないんですよね。
デリとか、サラダバーの方がまだおいしそう…かな?
イギリスらしい特徴的な商品
マーマイト(Marmite)
ロンドンで一般的な食品。ビールの醸造過程でできる酵母を原料としているので、栄養食品的な位置付けです。パンにつけて食べたりします。しょっぱくて苦い独特の味がします。
試してみたいけれど1瓶買うのはちょっと…という方は、カフェでモーニングのパンを食べると付いてくることがあるので、そちらで試してみるのがおすすめです。
ヌテラ(Nutella)
ヘーゼルナッツのチョコクリームです。ロンドンだけでなく、ヨーロッパでよく見かけます。パンにつけてもおいしいですし、お菓子にもアレンジ可能。
クレープ屋さんのメニューでは「ヌテラ×バナナ」や「ヌテラ×ストロベリー」といったメニューが定番です。
例えばこんなご飯はいかが?おすすめの簡単レシピ3選
手作りジャム
小麦粉が主食の国ですから、もちろんパンもジャムも思いっきり楽しみましょう。
特におすすめなのはラズベリーなどを安く買って、ジャムを手作りしてしまうこと。
砂糖なんていりません。鍋に洗ったラズベリーを一箱入れて30分くらい弱火でコトコト。酸味と甘味がぎゅっと詰まったおいしいジャムがあっという間に出来上がります。
ズッキーニの煮物
ロンドンの野菜で安くておいしいなぁと思ったのが”瓜”系。
特にズッキーニは大きなものが3本で£1(150円)ととても安く売られています。
厚切りベーコンと煮て、塩や砂糖醤油で味付けするだけでもおいしいです。日本では煮物にしないような野菜を、日本風に味付けするとおいしく食べられます。
白味魚のフライ トマトソースかけ
ロンドンで自炊する時のポイントは、冷凍食品を活用することだと感じました。
ただそのままでは味気ないので、ソースで工夫します。
ロンドンのスーパーにはたくさんの種類のパスタソースが売られています。
調味料を揃える手間も省けますし、様々な味付けに使えますよ。
ロンドンのおいしいものはココにある!マーケットで食を満喫しよう
ロンドンに行くとワクワクするのが”マーケット(市場)巡り”。
観光客だけでなく地元の人にも大人気のマーケットは、場所によってお店の種類や品揃えが異なります。
私もロンドンにいるときは、毎日のようにマーケットでご飯を買っていました。ロンドンで1番お気に入りの場所です!
韓国のチキン屋台↓
パエリアの屋台、しっかりした容器に入れてくれるので持ち運びも安心↓
屋台がおいしいマーケットまとめ
バラマーケット(Borough Market)
ハンドメイドのケーキから惣菜まで、おいしいものがいっぱい!
人気の屋台が勢ぞろいでお昼時や土日は行列ができることも。ビールやワイン、チーズ・牡蠣などお酒好きにもおすすめのラインナップ。
カムデンマーケット(Camden Market)
ドーナツ、カップケーキ、ココナッツジュースなどのスイーツ系から食事系までなんでも揃います。土地柄アジア人、特に学生や若い人が多いマーケット。
オールドスピタルフィールズマーケット(Old Spitalfields Market)
日本食〜アフリカ料理までさまざまな種類の屋台が楽しめます。毎回お店が変わるので何時きても楽しい!昼休みはサラリーマンがたくさん買いにきます。
ピカデリーマーケット(Piccadilly marcket)
教会(St James’s Church)で不定期に開催されているマーケットです。
火曜日はおいしい屋台の日。韓国のチキン、日本風のテリヤキ(お店の人は日本人じゃなかったけれど)、イタリアのスイーツ、スペインのパエリア…etc たくさんのこだわり屋台が揃う、週に1回のお楽しみです。
ロンドンには、おいしいものだけでなく、アンティークや古着、オリジナルアートまでたくさんの個性的なマーケットがあります。
ぜひ自分だけのお気に入りのマーケットを見つけてみてください。