
バチコヴォ修道院(バチコヴォ僧院)といえば、ユネスコの保護下にあるブルガリアの有名な観光地です。
世界遺産の「リラの僧院」とあわせて訪れてみたいという人も多いのではないでしょうか。
しかしバチコヴォ修道院は首都のソフィアからバスで3時間ほどの辺鄙な場所にあるので、多くの人は1日かけてのツアーで行きます。
今回は、女子一人でバチコヴォ修道院とアセン要塞を巡ったときの交通手段や、かかった時間などの旅程をご紹介します。
12:30 プロブディフ出発
バチコヴォ修道院は、ブルガリア第二の都市・プロヴディフから1時間に1、2本あるマイクロバスに乗ります。
プロブディフとソフィアはバスで2時間の距離なのでソフィアからの日帰りも可能ですが、ソフィアから来てこの日程はつらいと個人的に思うのでプロブディフに泊まってからがおすすめです。
電車やバスでソフィアからきた人は黄色の駅舎が特徴的なプロヴディフ中央駅に降ります。
しかしバチコヴォ修道院にいくローカルなバスは、駅の向こうのロドピバスステーション(Rodopi Bus station)から出ているので注意しましょう。
黄色の駅舎の前にある地下道を右側に進むと、突き当たりの出口がそのままバス乗り場に繋がっています。
受付でバチコヴォ修道院のブルガリア語表記をみせると、どの番号からバスが出るか教えてくれました。(このときは1番)
ちょうどあと2分で発車するというところ。チケットは運転手さんから購入します。
ここでもバチコヴォ修道院の画像をみせて(「バチコヴォ、バチコヴォ」と言っても通じますが)、チケット代は4levでした。1〜2levの小銭を用意しておくとスムーズです。
バチコヴォ修道院は、スモリャン(Smolyan)という街にいく路線の途中で降ろしてもらいます。
20席ほどの小型バスに揺られること30分。マイクロバスなのでそこそこ揺れました。
山の中のバチコヴォ村を抜けて、修道院のお土産屋さんが並ぶ前の道路まで。運転手さんや乗客が全員振り返って着いたことを教えてくれたので降り損ねるということはなかったです。(乗客たちは皆スモリャンを目指していたよう)
バチコヴォ修道院はお伽話にでてきそうな可愛い雰囲気で、フレスコ画は圧巻です。ゆっくりミュージアムを観ても1時間もあればまわれました。
14:00 バチコヴォ修道院からアセン要塞へ
さて45分〜1時間間隔でバスは来るらしいのですが、なにせ時刻表がありません。(参考:バチコヴォ修道院の華麗なるフレスコ画の世界へ【見どころ・行き方】)
(↓バス停はあるけれど時刻表がない)
待ってる間どうせなら…と「Асеновград(アセノヴグラト) 」と書いた紙を持ってヒッチハイクしてみました。
バチコヴァ修道院からアセン要塞は通っている道路がちがうので、一度ふもとのアセノヴグラトまで行ってから分かれ道を登る必要があります。
参考までに、バチコヴォ修道院→アセノヴグラトは徒歩2時間(降り・10km)、アセノヴグラト→アセン要塞は徒歩35分(登り・2.3km)です。
バチコヴォ修道院には車で来ている人がほとんどでしたし、ここから帰るならスモリャン方面かアセノヴグラト方面で必ず大きな街を通過します。
予想どおり、5分ほどですぐ乗せてくれる人が見つかったのでありがたく麓の街まで乗せてもらいました。
ひとり旅だと気軽に乗せてもらえるのがいいですね。狙い目はトラックの運ちゃんです。(強面な人ほど優しい説)
もちろん1時間のんびり待つのが通常です。バチコヴォ修道院は山の中にあるので、1時間待つかヒッチハイクするかの覚悟をもって来た方がいいと思います。
さて15分ほど乗せてもらい、アセン要塞との分岐点・アセノヴグラトの入口で降ろしてもらいました。
ここら辺はお店があるので30分ほどお茶して休憩。ここからはバスがないので2kmほど歩きます。
アセン要塞への道中は山登りですが、休憩できるイスがたくさんありますし、若い人だけでなくおじいちゃんおばあちゃんも登っていたのでハイキング気分で頑張りましょう。
タクシーで来てる人もいましたが、先ほどのヒッチハイクがあまりにも上手くいったので、ここでも「Асенова крепост(アセン要塞)」と書いた紙を持って、登っていく車の方に掲げてみました。
そしたらなんと1台目でカップルが乗せてくれました。コロナ禍だったにも関わらずブルガリアの人々めちゃくちゃ優しいです。
車で行くと本当にあっという間で、4分ほどで要塞の駐車場に到着。帰りは山の中からアセン要塞の写真を撮りたかったので、のんびり歩いて降りました。
16:00 アセノヴグラト観光
2回のヒッチハイクで1時間くらい時間短縮できました。もしヒッチハイクをしなかったら17:00〜17:30くらいになっていたと思います。
プロブディフからやってきたバスの中で途中で通ったアセノヴグラトの街が気になっていたので、すこし歩いて観光することに。
The fish churchの愛称で有名な正教会を訪れ、地下の泉の中にある聖母像を拝見しました。
地元の人が集まるブルガリア料理店で夕食をとり、さぁプロブディフへ帰ります。
この日いちばん大変だったのが、ここからアセノヴグラト発プロブディフ行きのバスを見つけることです。
はじめに言っておくと、来るときに使ったスモリャン↔︎プロブディフ間のバスは結構きません。そしてバス停もなかなか見つかりません。
(↓こんな看板や)
(↓こんなバス停があるけれど、全然バスが来ない…)
30分くらいアセノヴグラト駅周辺をウロウロして、結局地元の人にもっと頻繁にでている別会社のバスを教えてもらいました。
このバス停が大通りに面していなくて、人々が集まるローカルバス乗り場の裏手にあるので大変見つけづらかったです。
ただ値段は安くて1.5lev。来るときよりも大型のバスで、20分でプロヴディフまで行けました。
バス停の場所はこの辺りです↓ 赤いホットフードを売るお店沿いの裏手にあります。
いや〜正直バスを探すのがいちばん大変でした。
プロブディフ以上に英語が通じず、簡単な単語もYes/Noも通用しません。キリル文字だけ。
基本やさしい人が多いので、コミュ力を爆発させて頑張りましょう。ヒッチハイクの時もそうですが、大きめのノート(紙)とペンはひとり旅では必須です。
(↓プロブディフのブルガリア語を頼りに聞いてまわりました)
18:30 プロブディフ着
バス停探しに苦労しながらも夕方には帰路につき、かかった時間は12:30〜18:30でした。
ヒッチハイクしなくても20:00くらいには帰れそうです。
ブルガリアは冬を除けば20〜21時くらいまで明るいですし、決して無理な日程ではないなと思いました。
訪れたときはコロナ禍真っ只中で、それでもヒッチハイクに応じてくれた人もチケット売り場の人もアジア人に全くイヤな顔せず朗らかでした。
バチコヴォ修道院は、道中が心配な人はアセノヴグラトからタクシーを利用することをおすすめします。
空港の呼び込みと違って一般のタクシーを利用する分にはブルガリアでぼったくりタクシーにあったことがないです。
ちなみに歩数は16,000歩でした。ヒッチハイク使わなかったら2万歩いっただろうなぁ。
おまけ:ヒッチハイクのポイント
・運転手と目をあわせる
・恐縮しないでさっさと乗り込む
・会話するかしないかは相手にあわせる
最後までご覧いただき、ありがとうございました。