ヨーロッパの旅で何よりも楽しいのが「蚤の市」。
いわゆる古いものを扱った古物店なんですが、日本でいうフリーマーケットとはちょっと違うんです。
それは”お宝”が眠っている可能性があるということ!
ヨーロッパでアンティークは、古ければ古いほど値打ちがつきます。
実は1ユーロで買ったものがマニアの間でとても高値で取引されていたり…なんて夢がありますよね。
パリでは賃貸や家も古いほうが値段が高いんです。新築が良しとされる日本とは正反対なのに文化を感じます。
今回は気軽に行きやすいパリの蚤の市『ヴァンブ』で、掘り出し物を探してきました。
パリの蚤の市ってどんなところ?
パリの蚤の市と言えばクリニャンクール、モントルイユ、ヴァンヴの3つが有名です。
その中でも「ヴァンブ」は、パリ中心地から電車ですぐに行けるので観光客にも人気。
パリ最大級のクリニャンクールに規模は劣りますが、品揃えも申し分ありません。
ヴァンヴは、毎週土曜と日曜の朝7時から午後1時ごろまで開催されています。
12時を過ぎるとポツポツ店じまいを始めるお店が多いため、9~10時くらいに訪れる人が多いそう。
私が訪れたのは11:00と、ちょっと遅めでした。
ヴァンブの蚤の市は、地下鉄・ポルト・ド・ヴァンヴ(Porte de Vanves)駅からすぐの場所にあります。
地下鉄をでて、東向きに少し歩き、一つ目の角を右へ曲がれば、すぐに露天がみえてきました。
この地図上の赤いラインに全てお店が出ています↓(青◯が駅)
お店が所狭しと30〜50件ほど並んでいますが、1時間もあればすべて見ることができます。
少し遅めだったので、お客さんも減っており、のんびりみて回ることができました。
どんな品物があるの?
アンティークな雑貨や食器、紙袋やマッチ箱、洋服やレース。ガラクタのような箱まで、なんでもあるのが蚤の市の魅力です。
本当のガラクタもあれば家具、古着、アクセサリー、本、古着まで色んなジャンルの古物が出品されるからこそ、掘り出し物も多いはず。
アンティークの中には、一点モノも多いので、あなたの”目利き”が試されます!
ヴァンブでよく見かけたのは、銀食器類。カトラリーケースに一式揃ったものから、一本ずつバラ売りしているものまで種類豊富でした。
可愛いティーカップやワイングラスに心動かされながら、お店を見て回ります。
1ユーロのグラスボックス↓
特に私が心を掴まれたのは、アンティークの家具。
こちらの家具、おいくらだと思いますか?
なんと1800円だったんです!
あまりの安さに思わず、本気で買おうか悩みました。お店の前を三度もうろうろ。完全に不審者です。
結局は日本に送るにしても送料の方がかかってしまうので、泣く泣く断念…。
でも、パリに住んでたらこんな可愛いアンティーク家具で部屋を飾ることができるんだ、と夢が広がった瞬間でした。
お土産にするなら絵や本などがかさばらなくておすすめ。フランス語の古書は飾っておくだけでもおしゃれな一品です。
実際にヴァンブでも、絵画の複製画やたくさんの古本がありました。
ドイツの蚤の市では時計をゲットした筆者ですが、パリの蚤の市では素敵な絵画を1枚GETして帰りました。
ヴァンブの蚤の市はロンドンとは違って、飲食店が少ないです。今回も、移動ワゴンの販売者が交差点沿いに一つあるだけでした。自動販売機もないので、飲み物などを持参していくといいですね。
蚤の市を楽しむためのポイント
最後に蚤の市を訪れる際のポイントを簡単にご紹介します。
1.無闇に商品に触らない
店主の性格にもよりますが、中には勝手にものを触られることを嫌がる人もいます。
また、触ったら触ったでゴリ押しされて購入するハメに…なんてことも。
「触ってもいいですか?」Je peux toucher ca? ?(ジュプートゥシェサ?)と一言声をかけられるといいですね。
2.支払いは現金のみ
支払いはもちろん現金のみです。
カードなんて出したらお店の人も困ってしまうので、あらかじめ用意しておきましょう。
3.品物の状態はしっかり確認
購入する前に、品物の状態をしっかり確認しましょう。
カップにヒビが入っていて、厳重に保護してもスーツケースの中で割れてしまった…なんてこともあるかもしれません。裏表中身までしっかり見てから購入をおすすめします。
4.スリに注意
パリのどの地区でもそうですが、日本よりも圧倒的にスリが多いです。
メトロの中では、日本語でスリに注意のアナウンスがなされるほど。どれだけ日本人の被害者が多いかわかりますよね(笑)
5.値段交渉は気軽しよう
値切り交渉は、紙とペンまたは電卓で直接見せれば伝わりやすいです。
日本のフリマとは違って、蚤の市を商売にしている人もいますので、もちろん店側は、高く買って欲しいですよね。
本当の価値は自分の眼で見定めるのが蚤の市の醍醐味。
『この商品がこの値段だったら買ってもいいな』と、あらかじめ自分が納得できる値段を決めておき、断るときはきちんと断りましょう。
おまけ:蚤の市で覚えておくと便利なフランス語
- 「こんにちは」Bonjour. (ボンジュール)
- 「見てもいいですか?」Je peux voir ca?(ジュプーヴォワーフサ?)
- 「触ってもいいですか?」Je peux toucher ca? ?(ジュプートゥシェサ?)
- 「いくらですか?」C’est combien ? (セ コンビアン?)
- 「これください」Je prends Ça.(ジュ プラン サ)
- 「ありがとう」Merci.(メルシー)