
海外で暮らすように旅したい。
AirBnBなどの民泊をはじめ「暮らすように旅するツアー」が催行されるなど、旅行の手段として旅の選択肢は増えてきました。
- 暮らすように生活しよう!自炊できる民泊ツアー
- 離島でのんびりする海外旅行
もちろんそんな旅行会社の謳い文句も素敵です。
しかし本当に暮らすように旅するなら、旅行する人の考え方が一番大切なポイントだと思っています。
- 現地の人と同じような暮らしを満喫してみたい
- その国をお客さんとしてではなく、住んでいる人として感じてみたい
暮らすように旅したいと思う人の中には、そんな願望を持っている人が多いはずです。
今回は短期旅行or長期滞在に関わらず実践できる、海外で暮らすように旅するためのポイントを5つご紹介します。
1.日本と現地でライフスタイルを変えない
“旅行”となると、朝から晩まで予定を詰め込んでしまいがちですよね。
暮らすように旅する一番のポイントは、現地でもライフスタイルを変えないことです。
例えば、普段から外に出かけない人がここぞとばかりに一日中歩き回っても疲れるだけ。
「せっかく海外にきたんだから外にでたい」と思うなら、滞在場所から徒歩15分以内で楽しい場所を探しましょう。
それだけでも現地の雰囲気を味わうには十分です。
また、普段から外食が多い人は外食を、自炊が多い人は自炊を。食生活もあまり変えないようにしましょう。
日本でのライフスタイルをそのまま海外で楽しむことが一番手っ取り早く暮らす気分を味わえます。
その国に置き換えてみることでかえって現地の気候・街並み・雰囲気による異次元感を感じることができます。
2.現地の人の生活をマネをする
もうひとつ簡単な方法は、現地で暮らしている人たちの真似をすること。
中でも私がとくに参考にしているのが服装です。
海外に行くとき持っていく服を気にする方も多いと思いますが、しっかり考えて一張羅を持っていくとかえって現地で浮いてしまいます。
私の場合ですが、国を変えるときは極力シンプルな格好で訪れて、現地の人をみてからその国で過ごす服装を決めています。
そのためキレイめな格好が多い国では自然とキレイめに、露出度の高い国では自然と露出度が高くなります。
もちろんその国の人全員が同じ格好をしている訳ではありません。
見るポイントは、「スカートをはいている人が少ないな」とか「まだこの時期でも半袖多いんだ」とか。それだけでなんとなく現地に溶け込む服装がわかります。
また副次的な効果としてスリや客引きなど、観光客を狙った犯罪に会う確率を減らすこともできます。
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服装だけでなく、例えばスーパーでの買い物や交通手段の使い方も現地の人の真似をしています。
公園で当たり前のように昼寝したり、屋台で買い食いしたり、外でお酒を飲んだり。日本とは違った生活を肌で感じると、観光とはまた違った魅力を味わうことができますよね。
慣れてきたら、ぜひ現地の交通手段を使いこなしてみてください。
ヨーロッパの都市でおすすめなのがシェアバイクやキックボード。はじめて使う機械がわからないのは、日本でも海外でも同じです。
現地で浸透しているものは大体が直感的に操作できるようになっているので、堂々と挑戦してみましょう。
1.周りを観察 2.ルールをしっかり確認。
これさえ忘れなければ、安全に楽しく現地の生活を体感することができます。
最初は戸惑うかもしれませんが、今は旅行者のブログでたくさんの利用方法が紹介されています。
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3.現地の言葉を少しだけ覚えていく
日本人は英語を世界共通言語としてどこでも使えると思っている節があります。
しかしヨーロッパの人が全員英語を話せると思ったら大間違い。「日本人は隣の国だから韓国語を話せるんでしょ?」と言われているようなものです。
英語を使えるのはあくまで観光地だけ。
スーパーやドラッグストアなど普通の生活圏では母国語が使われます。
海外で暮らすように旅したいと思ったとき、現地の言葉で会話できるとグッと旅が楽しくなります。
言語を覚えると聞くとすごく抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、実はそんなに大変なことではありません。
私がおすすめするのは、以下の7つの単語だけしっかり覚える方法です。
- こんにちは
- はい/いいえ
- すみません
- ありがとう
- これください
- お会計お願いします
- さようなら
この7つを覚えていると、
例えばスーパーなら「お会計お願いします→ありがとう→さようなら」
例えばレストランなら「こんにちは→(メニューを指しながら)これください→お会計お願いします→ありがとう→さようなら」
なんとこれで済んでしまうんです。
たったこれだけなのにまるでちゃんと会話しているみたいですよね。
最初はうまく伝わらず、恥ずかしい思いをすることもあるかもしれません。
そんな時こそ現地の人のマネをするとき。
周りの人がどういう風に言っているか、前に並んでいる人がなんて言っているか聞いてみてください。
一度伝わるとかなり自信が持てますし、気分も上がって嬉しくなります。
私が一番苦労したのは、フランス語の「さようなら」の発音。
諦めずに行く店行く店で言っていたら、そのうちお店の人に通じるようになりました。
恥ずかしがらずに実践!これが早く話せるようになるコツです。
ひとつ注意点は、現地語で話すと「あ、話せるんだ!」と思われて、いきなりバーッと捲し立てられることがあります。
不安な人は「少ししか話せません」という単語も覚えておくかスマホにでもメモしておきましょう。
おまけポイント
ちなみにレストランでメニューの写真がないときは、WEBサイトに載っている写真をみせて「これください」というとハズレがないです。
メニューに書かれている文字をみても、使っている食材やどのくらいの量なのかわかりませんから。
ただ写真は店側もキレイにみせているので、期待の80%くらいのものがくると思っておきましょう。「期待しすぎない」も大事なポイントです(笑)
4.行動範囲を広げすぎない
東京の吉祥寺に住んでいる人が六本木の近辺に詳しいかと言われればそんなことないですよね。
日本の東京だけでも23区あるように、パリもニューヨークもロンドンも広いんです。
自分の生活圏以外のことは、あくまでビジター(訪問者)として遊びにいくという感覚が普通です。
行動範囲は広げすぎず気に入った場所をとことん楽しむ、それが暮らすように旅するポイントです。
そんなこと言っても、初めて訪れた国や都市はどこが気にいるかわからないじゃないか!と思いますよね。
そんな時は訪れた1日目に街をぐるーっと一周するバスに乗りましょう。
オーディオ解説付きの観光者向けのバスでもいいですし、市内を回っている普通の市バスでもOK。
(こんなバスが必ずあります↓)
半日ぐらい乗りながら、街をみたり、写真をとったりしていると「なんかこのあたり好きかも」とか「え、あのお店なんだろう?」というきになる場所が見つかります。
人の好みは偏っているものなので、さっきの場所よりはこっちの建物や雰囲気が好きだなというところが必ずあるはず。
気に入ったお店が見つかったらぜひ滞在中に何度か訪れてみてください。
お店に限らず、美術館・博物館、マーケット(市場)・公園など。
何度も足を運ぶと最初は気づかなかった発見があったり、面白い出会いや出来事が重なって普通の旅行とは違った体験ができることが多いです。
5.時間を気にしない
日本で夏と冬の日照時間がちがうように、現地にはその国の生活リズムがあります。
夏のヨーロッパなんて夜9時まで明るいこともざらです。
ライフスタイルは変える必要はありませんが、ライフタイムは現地にあわせていきましょう。
「朝は何時に起きてお昼は何時に食べて夜は何時に寝る」という日本式のリズムを忘れるためにも時間を気にしすぎないことがおすすめです。
一番簡単な方法は、時計を見ないで生活すること。
時間を気にするのは、時差ボケがひどい1・2日目だけ。慣れてきたら現地の体感時間にあわせて、時間を忘れて過ごしてみましょう。
おわりに
ツアーも民泊ももちろん旅行手段の一つですが、お金を払ってのんびりするだけが暮らすように旅する方法ではありません。
今回ご紹介したように、暮らすように旅ができるかは旅行する人のマインド次第。
その国でお客さん(観光客)として過ごすか現地人として過ごすかで大きく変わってきます。
私は海外に行ったとき「現地人に間違われる」ことを目標にしています。
以前現地の人に「車を止める駐車場が近所にあるか」と聞かれた時は「よっしゃ!!」って心の中で思いました。
旅行者の人に道を聞かれることも多く、手助けできる時はGoogle Mapなどを使って案内したりしています。
今は世界中にいろんな人が住んでいるので移民は当たり前ですし、海外で暮らす日本人もたくさんいます。
観光とはちょっと違った新しい発見やライフスタイルを経験できるのが、暮らすように旅する醍醐味です。
ぜひ現地で暮らすように旅する旅行を満喫してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。