1.過去の海外航空券相場チャートを見る
いちばん簡単なのは、過去の海外航空券相場チャートを見ることです。
検索で調べてもでてきますが、こちらのHPに主要な海外の国々の2006年〜2017年の航空券の相場の推移がグラフでまとまっていました。
もちろん年代や為替の影響はありますが、目的地を選んで2006年と2016年を比較しただけでも「最低ラインが5万以上だな」「高くても8万くらいかな」というように相場がわかるので便利です。
〇万円より安ければOKと予算を決めておけば、数千円の変動に一気一憂することなくサクッと航空券を選ぶことができます。
2.比較サイトを見る
行きたい国や都市の過去の航空券の価格がでてこない時は、HISなど大手旅行ツアー会社やTrip.comのような比較サイトで探してみましょう。
特に大手ツアーの料金は、その旅行会社の粋を集めて作成された「三ツ星ホテルでちょっと不便なこともあるかもしれないけど楽しめる、なんとか利益が出せるギリギリの価格」です。
自分で飛行機の相場を調べて計画するなら、そのプランからホテル代と現地で使うお金(主に食費)を引いた額が航空券の最安値くらいだと考えて大丈夫です。ツアー代に燃油サーチャージが含まれているかだけ注意してください。
ツアー料金は団体割引で安くなっている部分もありますが、団体割引分=旅行代理店が貰う仲介費だと考えます。このやり方なら最安値とは言わないけれど、比較的安い値段の航空券の相場を知ることができます。
3.プライスアラートを使う
旅行日まで余裕がある場合は、スカイスキャナーの「プライスアラート」にチェックを入れて、直接変動を見ることをおすすめします。
筆者は2、3ヶ月前に行き先が決まっている時は、メールで通知がくるプライスアラートにチェックを入れています。日付によって安くてどのくらいか、高くてどのくらいかがわかります。
4.自分で頻繁にチェックする
数千円でもできるだけお得にしたいという人におすすめなのが、1日2回〜自分でチェックすることです。これはギャンブル的な側面もあります。使う航空会社が決まっている場合は公式HPで、決まっていない場合は比較サイトを使いましょう。
航空券の値段はその時の”予約状況”と、”過去の販売データ”などに基づいて変動します。上がるタイミングを読むのは正直難しいですが、ずっと見ているとある程度、規則性がわかったりもします。
例えば東南アジア行きの格安航空券をチェックしていたとき、1週間ぐらい毎日見ていたのですが、午前中に1.1万だったチケットが午後には1.5万になっていました。次の日も同様。つまりこの航空券は時間帯によって変動していることがわかりました。次の日の午前中も安くなるかは賭けでしたが、予想通り少し安くなって(それでも1.2万円に上がっていた)いたので、そこで購入しました。このように迷っているうちにまた価格が上がってしまうこともあります。
一般的に航空券の値段が上がるタイミングは、
①出発日が近くなるほど、価格が高くなる
②予約する曜日、時間帯によって高くなる
③オンシーズンは全体的に高騰する
といった原則がありますが、意外と例外もあります。
例えば、台湾に行ったとき、私は2ヶ月前に飛行機を予約していましたが、搭乗の2日前に検索した時の方が数百円安くなっていました。むしろ海外のLCCは空席を埋めようとして直前に安くなることが多い気がします。
そんなにたくさんサイトを見て大丈夫?と心配になるかもしれませんが、航空券の予約サイトにキャッシュの影響(閲覧回数の多い人に提示される航空券の値段だけあげるような仕組み)はありません。
おわりに-航空券の相場をみる時の前提
スカイスキャナーなどで最安値の航空券をみつけて「安ッ!」と思って予約しようとしたら、実際は追加で1〜2万かかった、なんて経験ありませんか?
筆者も久しぶりに海外に行こうとしたとき、うっかり諸々の経費のことを忘れていて、ガッカリしたことが多々あります。(全部込みの値段を書いてほしい)
比較サイトで価格として表示されるのは、「運賃のみ」です。その他に「燃油サーチャージ」「空港利用料(370円〜)」「国際観光旅客税(出国1回につき1,000円)」LCCなら「受託手荷物料金(2,400円〜)」や「座席指定料金」などがかかります。空港利用料は、大手でもLCCでも同じように徴収されます。
特に、LCCの格安バーゲンは「航空券が100円」と書いてあっても燃油サーチャージで1万円以上かかった、なんてこともありますので要注意です。
ちなみに燃油サーチャージの価格は航空券の発券日(料金を支払って席を確保した日)ベースで決まります。現在、韓国や東南アジアなどの近場なら6,000〜1.5万円、欧米なら2〜3万円ですが、今後石油価格が高騰すればどんどん高くなっていく可能性もあります。
上記で紹介したサイトを見るときは、燃油サーチャージと各種税金を考慮しておくのが精神衛生上おすすめです。航空券は『表示されている料金+2万円』を合言葉に、納得できる価格を探してみてください。