これまで様々なトラブルに遭遇しましたが、何度経験しても冷や汗をかくのが飛行機のトラブルです。
先日「台風による飛行機の欠航」というトラブルに、自分でも驚くほど、はじめてスムーズに対応することができました。
その時にどういう考え方をしてどういう行動をしたのかを、備忘録として書いておこうと思います。
前提条件
前日、すでに渡航する気満々で空港に行きやすいホテルに泊まっていました。搭乗の1日前、午後5時ごろに「フライト欠航のお知らせ」のメールを受け取ってサァッと血の気が引きました。搭乗予定は次の日の午前中。さぁ、どうする!?
1.まずはチケットの規約を調べました
欠航メールにも記載されていたのですが、
- 路線の変更なく日付の変更
- クレジットバウチャーでの払い戻し(※クレジットカードで購入して返品を行った場合に発行される取り消し伝票のこと)
- 影響があったフライトもしくは予約全体の払い戻し
その時はこれら3つの選択肢から選べるようでした。返金か日付変更か、ということですね。
今回は自然災害なので補償が手厚いようです。乗り遅れの場合は、電車の遅延など、事情次第で振り替えてもらえることもあります。乗れないことが分かった時点で早めに連絡するのがおすすめです。
2.ほかの飛行機の運行状況を調べる
確認した場所は、
・予定していた航空会社のWebサイト
・予定していた空港のWebサイト
まずはほかの時間帯の便も欠航することを念入り確認しました。ついでに次の日、その次の日の便も確認しました。次の日の予定はまだわからず、航空券は3日先まですでに予約がとれない状態でした。
・ほかの航空会社の運航状況を確認
つぎに、同じ航路のある航空会社をすべてチェックしました。
スカイスキャナーなどでその日の同じ行き先の便を調べて他の航空会社を探してみると、台風などの悪天候でも航空会社によって運行している場合があります。
この時は3社が飛んでいて、1つ目は元々予約していたところ(最短で3日後のチケット)、2つ目は別の航空会社の格安チケット(+2.5万円くらい)、3つ目は別の航空会社の高めのチケット(+10万円くらい)の選択肢がありました。同じ午前の時間帯はすべて欠航していましたが、ほかの便は運航状況が不明でした。
台風という自然現象なので、明日も飛ぶかはわからない。出発地点が晴れでも、現地が悪天候だったら飛ばない可能性もあるので、いつの航空券を取れば確実に飛べるのかはまだわからない。
3.自分の精神状態を考えて、優先事項を確認する
ここからは自問自答する形で「自分の希望」と「現実的な解決策」のすり合わせを行いました。
- どうしても予定日に行きたい
- 他の航空会社という選択肢(その場合+2.5~10万円)
- 欠航の可能性は高い
- 予定日の次の日には行きたい
- 現地の宿泊先の損失は1日分
- ただ同じ航空会社はもう取れないから違う航空会社(1番安いので+1.5万円)
- その場合、元のチケットは後日全額払い戻しで対応する
- 台風がどのくらい居座るかわからないから、また欠航になる可能性もある
- 2~3日後に落ち着いてから行く
- とりあえずホテルを確保する(+2~3万円)
- 今の場所に延泊 or 違う場所を探す(どうせなら泊まってみたかった場所やおしゃれなホテルで豪遊するのもあり→自分の機嫌を取る)
- 航空券は元の会社 or 別の会社で検索してチケットを取る(±0円)
私の場合、現地の宿泊先がキャンセル対応していなかったので、泊まれなかった分は損失になるとわかっていました。そのため、なるべく早く現地に行きたいと思っていたのですが、台風がいつ過ぎ去るかはわかりません。
ここまで欠航メールをもらってから1時間ほど検索したり考えたりして
①なるべく早く確実に飛ぶ航空券を確保すること
②あまり動き回らなくていいように楽をすること
を重視して行動することにしました。
4.考えた対策を行動に移す
当日の行動
- とりあえず今日はいまのホテルでのんびり過ごす
- 明日、実際に空港の2つ目と3つ目の航空会社のカウンターに行って状況を確認する
- もし飛ばなかったら、せっかくだからおしゃれなホテルに泊まる(+おいしいものを食べる)
渡航予定日の行動
!飛行機が欠航しても、飛ぶ予定だった航空会社のカウンターは2時間くらい前に開きます!
- 2つ目と3つ目の航空カウンターで運航予定を確認した→全便欠航
- 2つ目の航空会社が次の日の運航をだしていたので、確実に行けることを確認。チケットを取った(+2.5万円)
- 前日の夜にごろごろしながら探してたおしゃれホテルを取った(+1.5万円)
- 空港からタクシーで移動、早めにチェックインしてついでに観光した
渡航予定日の次の日の行動(結果)
- 台風の影響のなかで一番早い便に乗って無事出国。
- 現地についてから、もとの航空券を全額払い戻ししてもらう
- 宿泊先の損失は1日分のみ、全体で5万円以内の損失に収まった
まとめ
今回、台風の影響がどこまで続くか不明瞭だったので、3のときに、まずは自分に”トラブル補助金”として予算を設定しました。
「現地に行くまでに10万円までなら好きに使っていいよ」
という自分へのお許し(?)です。そして、
「早く行きたいけれど、確実に行きたい。あまり動き回りたくない」
という自分の気持ちに従って優先順位を決めました。
コールセンターに問い合わせたり、メールの返事を待って逐一状況を気にかけるのは疲れるとわかっていたので、翌日に航空会社のカウンターという確実に対面できる方法を選びました。
結果として、今までにないくらい心穏やかに対処でき、ついでに美味しいものも食べられたので満足です。
もしいま空港で渡航直前に「欠航が発覚した」という方も、慌てずにまずは自分の選択肢を並べてみてください。
飛行機の振り替えはできるのか、できないのか。ほかの航空会社の選択肢はあるのか。空港で過ごすのか、ホテルで過ごすのか。時間やお金、なにを優先して行動したいのか。
検索する間にすこしだけ手をとめて、頭の中で自問自答してみるのがおすすめです。
いま何かトラブルにあって心臓バクバクになっている皆さん、そして未来の私。
絶対になんとかなるから大丈夫だよ!!!
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