
アートの街として世界中から人が集まるベルリン。
欧米人からの評価も高く、日本から「ベルリンに引っ越しました」というアーティストやフリーランスの方もたくさんいます。
「ベルリンの何が自由人たちを惹きつけるのか?!」
今回は、そんなベルリンで1ヶ月生活するための家を探してみました。
家賃の相場、エリアごとの雰囲気など部屋探しに必要な情報をお届けします。
部屋探しのきほん
①家賃
北欧やパリと比べると、ベルリンは”部屋の貸し出し数自体が多い”と感じました。
どの時期にどのエリアを探しても、選べるほど部屋があるというのは珍しいです。
エリアを気にせず、安く借りようと思えば400〜500ユーロ/月くらい。
街中の便利な場所で、ある程度キレイな部屋を借りるならば600〜800ユーロ/月が相場です。
これはスタジオ(部屋を丸々借りる)の場合で、ルームシェアならさらに安く借りられるところもあります。
[エリア] × [部屋のランク]によって様々な選択肢があるので、家賃にも大きく幅があるんですね。
②治安・街の雰囲気
ベルリンは昔東西に分かれていて、今でもその名残があります。
渡独する前に調べた際には、クロイツベルク地区とフリードリヒスハイン地区(レヴァラー通り)の治安がよくないと聞いていました。
実際にベルリンに移動したあと、実際にこの2つの地区を訪れてみました。
何度か訪れてみましたが「すごく怖い」「危険な雰囲気がする」という感じではありません。
しかし、住宅の前にこんな張り紙が↓
深夜に騒ぐ人たちが多くて住民が迷惑しているという内容です。
このエリアは中心部の中でもクラブやカフェが集まっており、バックパッカーのような若者の旅行者が多いので、夜の騒音が問題になっているようです。
危険というほどではないですが、トラブルを避けたい方は家を選ぶ際に避ける方が無難でしょう。
昼に訪れる限りでは、すこし雑然とした街並みと、ローカルなお店が楽しめるエリアです。
クロイツベルク地区にあるゲルリッツァー公園でくつろぐ人々↓
大抵の国では「壁に落書きがあるか」が治安良し悪しの判断基準になるのですが、ベルリンは街中の壁に落書きがあるため参考になりません(笑)
むしろ落書きのない壁を見つける方が難しいくらいです。
壁の落書きをついつい見てしまう。#何かとにかくドイツの写真を貼る pic.twitter.com/fndGwpleHU
— むぎこ@人生の余白を楽しむ (@kurasiro_o1) August 17, 2019
③気をつけるポイントは?
部屋を探すときに注意すべき点は、以下の通りです。
- 部屋は清潔か
- 日本式の何階か and エレベーターはあるか
- 光熱費が含まれているか
ベルリンで部屋探しをしていて、一番気になった点が“部屋の清潔度”です。
写真では加工していて一見キレイに見えるのですが、メールのやり取りの中で部屋の写真を見せてもらうと、荷物が散乱していたり、あまり清潔でなさそうな部屋もありました。
(普通に住んでいる人に部屋を借りるので当たり前のことではありますが)
ベルリンはドイツの中でも異色で、外から来る人がとても多く、街中で普通に英語が使えます。
そのため部屋の貸し出し頻度も高く、中には「誰かに貸したあと、掃除せずにそのまま次の人に貸しだす」という人もいるそうです。
気にしすぎても仕方のないことですが、ある程度メールのやり取りで検討をつけるか、内覧させてもらえるといいですね。
実際に部屋を探してみました
使用したWebサイト&アプリ
MixB
日本人向けの物件やルームメイト募集が載っている有名な掲示板サイト。
ドイツだけでなく、イギリスやフランス版もあります。
家以外にも譲りたい家具家電や友達・サークル募集などが掲載された、いわゆる海外版ジモティー。
日本人は静かで部屋をキレイに使ってくれることから、日本人に貸し出したい外国人の大家さんも投稿しています。
日本語でやりとりができるので、何か起きても比較的対処しやすいというメリットがあります。
ベルリン掲示板
こちらも日本人向けの掲示板です。
在住者向けの情報交換サイトですが、短期で部屋を貸したい人もよく投稿しています。
また初めてベルリンを訪れる予定の旅行者が質問を投稿したり、様々なジャンルの悩み事を投稿する場にもなっています。
Booking.com
ホテル検索サイトとして有名ですが、宿泊施設タイプで『アパートメント』を選ぶと、個室で滞在可能なお部屋を探すことができます。
キッチン・バスルーム付きの一部屋を絞ることもできるので便利ですね。
部屋の間取り図
実際に暮らしたお部屋のレイアウトがこちら。
キッチン・バスルームがそれぞれ独立していて、とても広々としていました。
建物自体は古めで、たまに上下階の物音や近所のライブハウスの音が響きます。
けれど、それも含めて夏の風物詩と感じられるほど居心地よかったです。
路面ではなく中庭に面していたので、一日中窓を開けて気持ちいい風を感じることができました。
中心地の建物は基本的に古いです。郊外に行けば行くほど新しいキレイなアパートメントが見つけやすくなります。
また一人暮らしといっても15〜20㎡(日本のワンルーム)くらいの広さは少なく、ファミリー層も住めるような大きな間取りが多いと感じました。
まとめ
ベルリンは街中にフリーランス人口が多いです。
今回ミッテ地区のとても良い場所に部屋を借りたため、毎日のようにカフェに行って、とても充実したノマド生活を送りました。
ただあまりにもカフェでPC作業している人が多いせいで、むしろしたくなくなるという…後半はカフェで作業はせず、本を持っていくようにしていました(笑)
ベルリンは、少し郊外にでると緑豊かで穏やかな町並みが広がります。交通網が充実していますし、カフェもスーパーもたくさんあるので郊外でも不便はないでしょう。
ベルリンに滞在するならむしろ電車で30分くらいの郊外の方が落ち着いた生活を満喫できるかも。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。