
ブルガリアで暮らしている間、日常的に実感して驚いたこと…それは肌がモチモチふわふわになったことです。
1ヶ月以上のロングステイの中で、シャンプーやリンス、化粧水や乳液などのスキンケア用品は現地調達しているのですが、生活の中にある現地のローズ製品の素晴らしさを実感しました。
今回はブルガリアで出会った中でも特にすごいと思った美容液、100%ピュアローズオイルの価格や使い方をご紹介します。
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バラが持つ高い殺菌効果と保湿作用とは?
ブルガリアのお土産にピッタリなのが、密封された超濃縮&高品質なピュアローズオイルです。
ブルガリア国立バラ研究所によると天然のローズウォーターは肌を柔軟にし、潤いを与えて、さまざまな肌トラブル解消に効果があります。
ローズオイルは美容にとどまらず、頭痛の緩和や虫歯、火傷などにも効果が見込まれます。神経的な緊張や精神疲労・イラつき感など日常的に起きる不愉快な感情の減退する効果もあることがわかっています。高いリラックス効果は、ストレス満載の現代人にぴったりですね。
またローズオイルを使うことで、乾燥肌や敏感肌を潤し、肌を活性化させてきめ細やかな皮膚に生まれ変わらせることができます。肌を滑らかで柔軟にし、保湿することに優れているのです。
医学的な面でいうと、ローズオイルは肌への忍容性に優れているとのこと。忍容性とは副作用が少なくて安全性が高い医薬品に使われる言葉です。ブルガリア国立バラ研究所では、肌を健康で魅力的に維持するための治療用及び予防用化粧品としての使用が可能だろうと紹介していました。
ピュアローズオイルの種類と価格
ブルガリアで300年以上に渡って栽培されている特別なバラ、それがダマスクローズ(Rosa Damascena)です。
二万種以上あるバラの中でも『バラの女王』と呼ばれる特別な品種で、一日の寒暖差が大きいカザンスクで栽培されているものは最高級と言われています。
0.5 mlのオイルを作るのに約1 000本のバラが必要で、3,000本の薔薇からたった1mlしか作られません。1000本以上の薔薇からとれる本当に特別な一滴です。
ブルガリアでは、出来上がったローズオイルの香りや品質を確認して、厳しいチェックをクリアしたオイルだけが品質保証書をもらえます。ローズ製品だけみればドラッグストアにも数えきれないほどありますが、ピュアローズオイルは密封された製造と品質のシールで、認定の純度と品質が保証されています。
フェアトレードかつ防腐剤が入っていないパラベンフリーが基本の商品。世界的にみても、かなりエシカル&オーガニックなコスメということですね。
参考価格は、0.5mlで29lev (1,900円)、1mlで41lev (2,800円)です。(2021年現地調べ) 日本だとネットの輸入販売で、1ml 7,500円と高くなっていました。約2.6倍。
ピュアローズオイルの使い方
ここからはブルガリアのおばさまに教えていただいたダマスクローズオイルの使い方をご紹介します。
最初に注意しておきますが、ダマスクローズの精油は一滴で何十回分も使える化粧水やクリームの元になります。
本当に一滴で十分です!一滴ちょんと落とすだけ!(大事なことなので2回言う)
それでは使い方をみていきましょう。
1.水に一滴加えてローズウォーターにする
150ml〜200mlくらいのボトル一本に水を入れて、ローズオイルを一滴加えるだけで完成です。私はスプレーボトルを使ってミスト化粧水にしていました。
使用する水は、精製水・水道水どちらでもOK。精製水の場合、不純物が入っていないので肌への浸透率は高まりますが、その分雑菌が繁殖しやすく早めに使い切ることが必要になります。保管は冷蔵庫がおすすめです。お風呂上がりに気持ちいいですよ。
2.クリームに一滴加えてローズクリームにする
保湿クリームに一滴ピュアローズオイルを加えるだけで、驚くほど翌朝の保湿力が高まります。お肌もっちもちです。
私はニベアに混ぜて使っていましたが、精製シアバターやホホバオイルを使えばオリジナルの保湿クリーム&オイルを作ることができます。ピュアローズオイルは超濃縮されているので混ぜて使うのが基本です。
3.お茶やジャムにいれる
自然なローズオイルは食品添加物として使用できます。
バラには整腸作用があると言われ、ブルガリアではバラジャムが普通にスーパーに並んでいます、子どもが腹痛になるとバラジャムやシロップを食べさせて体調を整えることもあるそうです。
また血液の循環や女性ホルモンの働きを改善し、冷えや更年期といった女性特有の悩みにも効果が見込まれます。
香りはリラックス効果も高いので、体内から精神・身体共に綺麗になることができそうですよね。
🌹注意点🌹
文献によって賛否が分かれるのですが、妊娠中の使用は避けましょう。また、高濃度のバラの精油は極稀にアレルギー反応を起こす方もいます。不安がある方は、まず水で薄めてパッチテストをしてから利用してください。
さいごに
ブルガリアで暮らしている間、とくに肌が柔らかくなって、乾燥しなくなったなぁと思っていました。
化粧水としても美容液としても優秀なピュアローズオイルですが、唯一デメリットをあげるとすれば香りの好き嫌いが別れるということでしょうか。
ブルガリアのローズ製品は一般的に”ローズ”といわれる香りはしません。ダマスクローズ系は草っぽい香りがします。
が、これが自然な香りです。一般的にバラの香りと謳っているローズ製品は人間の鼻にあわせて調合されたものなので、ブルガリアのローズ製品を使うと「全然ローズの香りじゃない!」と思ってしまう人もいるかもしれません。
私も最初は驚いてあまり得意ではないかなと思ったですが、使っているうちに慣れました。何より効能が素晴らしいので使わないという選択肢はなく…。
最初はお店で店員さんといろいろ話してローズオイルをお試しさせてもらったんですが、一滴どころかちょんっと少し手の甲につけて伸ばしただけで肌触りが全然違うものになって驚きました。何日か経過しても、ローズオイルを試した部分の肌だけもはや別物です。これは買うしかない!とそこから愛用しています。
ピュアローズオイルはブルガリアの各都市に2〜3軒程度取り扱いがあります。rose oil でgoogle マップで探せばでてきます。ブルガリアに行く機会のある人はぜひ試してみてくださいね。
体は生まれた土地にあうものだと思われがちだけど、私は日本の気候や水よりもヨーロッパにいる時のほうが調子がいい。そしてブルガリアに来てから肌がピッカピカである。ローズウォーターすごい。ハーブとヨーグルトの力もあるのかな🤭🌿
— むぎこ/mugi (@mug_i11) May 16, 2021