ブルガリアの生活の知恵、ハーブやスパイスを取り入れた日常を楽しむ

ブルガリアは欧州最大のハーブ・スパイスの生産国です。

実際にブルガリアで暮らしていて印象に残ったのはローズ、ハーブ、そして多様なスパイスでした。

広大な自然に囲まれたブルガリアではハーブが暮らしの中にあり、お茶や料理だけでなくコスメや民間療法にも活用されています。

 

ブルガリアのハーブを取り入れた日常

ブルガリアには「ビルコヴァ・アプテカ」というハーブ薬局があります。症状にあわせて、ハーブを配合し、効能を活用して処方してくれる漢方薬局みたいなところ。

季節の変わり目になんとなくダルいからハーブティーを飲もうとか、風邪まではいかないけど体調がよくないからハーブを多めに料理に使おうとか。そんな風に日常の中に溶け込んでいるそうです。

少し街中を離れれば、自分たちで摘む人々もいます。お茶にしたり、料理に使ったり、自分で乾燥させたり…もちろん排気ガスに汚染された道路脇のようなものは使わないですが。

ブルガリアの田舎にいけばキレイなハーブがたくさんあるのです。

今回はそんなブルガリアで、よく見かけた&これすごい!と思ったハーブやスパイスを幾つかご紹介します。

高山地帯の秘密のハーブ|ムルサルスキー(Mountain tea)

高山地帯で育ち「神の恵み」と呼ばれる珍しいハーブです。ハーブ屋さんで「Мурсалски чай」の文字をみせると教えてくれました。

呼吸器系のケアによく効くと言われていて、ブルガリアでは風邪気味で少し喉の調子が悪いかなという時に飲まれます。

見た目はネコジャラシみたいなんですが、一杯一房で国民的健康茶のできあがり。

香りはミントで、味はほんのり緑茶という感じ。飲みやすくてノンカフェインなので日本でもぜひ手に入れたいハーブです。

リラックス効果抜群|リンデン(Linden)

乾燥させてハーブティーとして飲まれます。日本名は菩提樹。
ムルサルスキーと同じく風邪をひいたとき、咳をするときに飲まれるそうですが、そのほかにも落ち着かない時に飲むといった高いリラックス効果があるそうです。

ブルガリアで蜂蜜ショップに行ったとき「ブルガリアンハニー」という綺麗な商品を見つけたのですが、それがリンデンの木から集めたオーガニックのリンデンハニーでした。

ほんのりハーブ味があって、スッと爽やかな味わいで美味しかったです。大変貴重な蜜だそうです。

欧州でお馴染み|エルダーフラワー(Elderflower)

エルダーフラワーは「庶民の薬箱」と呼ばれ、欧州では当たり前すぎるほど有名なハーブです。

ブルガリアにもスーパーにハーブティーやエルダーフラワー水、乾燥した小袋が売っていました。砂糖につけておくと発酵してサイダーのような飲み物になります。

こちらも気管支系に良く、くしゃみや鼻水、のどの痛みや悪寒など風邪の症状を緩和してくれます。また発汗を促し、体の中の毒素を排出しやすくしてくれる効果もあるそうです。

花粉症の症状緩和にも効果が期待できるそうのでぜひ手に入れたいところなのですが、日本ではシロップとハーブティーがすこしネットで売られているくらいなんですよね。

最近はこれを大量買いしてます。日本で花粉症に効果があるか検証中↓

消化を助ける|夏のセイボリー(Chubritsa)

ここからは料理に使えるハーブ兼スパイスをいくつか。

セイボリーは「チュブリツァ」と呼ばれていて、スーパーでも様々なスパイスミックスに配合されています。

ブルガリアでは煮込み料理や肉料理によく使われている印象でした。消化を促す働きがあるのだそう。

タイムに似たハーブで、芳しい香りが特徴。豆との相性が良いので「豆のハーブ」と呼ばれているそうです。すこしピリ辛な風味があるので、胡椒の代わりに使えば胃もたれや消化不良を防げそうです。夏バテに良さそうだなと思いました。

辛さに分けて様々に使われる|パプリカ(Paprika powder)

ブルガリアで特によく見かけたのがパプリカです。パプリカ粉=チェルベン・ピペルと言います。

ブルガリアの人はパプリカが大好きで塩漬けチーズ(シレネ)にかけたり、パンにかけたり、サラダにかけたり、もちろん料理にも。

日本ではパプリカ粉というと辛味のないものを指しますが、海外ではたくさんの種類があり、甘味と辛味レベルによってたくさんの種類に分けられています。

ブルガリアで鮮やかな赤色の料理をみかけたら大抵入っています。辛いものはニンニクと相性抜群!パプリカ粉の種類で辛さを調節するなんて面白いですよね。ぜひ料理に使いこなしてみたいなと思いました。

ブルガリアの国民的調味料「シャレナソル」とは?

「カラフルな塩」を意味するシャレナソル(Sharena sol)はブルガリアの伝統的な万能調味料です。

塩と数種のハーブやスパイスをミックスしていて、上記で紹介したセイボリーとパプリカは欠かせません。そのほかにタイム、パセリ、ディル、バジル、オレガノ、ターメリック、クミンなど様々なハーブとスパイスがミックスされています。

ブルガリアではどの家庭の食卓にも置いてあってブルガリアのあらゆる料理に幅広く使われています。メーカーものももちろんありますが、家庭によって配合を変えて好みのものを作るのだそうです。

使い方は簡単です。焼きたてのパンや卵にかけたり、スープに加えたり。パンにバターを塗ってその上にかけるだけでブルガリアらしいご飯になります。

お店で買うときは『Шарена сол』の文字を探しましょう。

シャレナソルといってもお店の人には通じませんでした。パッケージもメーカーによって異なるのでネットの画像を見せてもあまり当てにならないという…

料理に使うとグッと”ブルガリアらしさ”がでますし、どんな料理にも応用できる調味料なのでぜひ試してみてください。

おわりに

ブルガリアって日本人からするとヨーグルトのイメージが強いですが、現地の人の健康を支えているのはむしろハーブのような気がします。

最初家を探すために何泊かホテルに泊まったのですがその時もすぐ隣にハーブ専門店があって、すごい数の棚と量に圧倒されてしまいました。

私はスーパーやティーハウスで店員さんに教えてもらったくらいですが、現地の人(特に田舎の)と生活したらもっとハーブに詳しくなれそうです。

こちらのnoteがすごく面白かったので、ハーブソルトについてもっと知りたいという方は読んでみてください。

ハーブ大国ブルガリアで教わった、料理しないでおいしい料理を作るハーブソルトの知恵

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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