ドイツ発祥のお菓子といえばバウムクーヘン。
日本ではコンビニで売られているほどポピュラーなおやつですが、本場ドイツではあまり見かけません。
というのも、バウムクーヘンはクリスマスなどの特別な時にしか食べないもの。
また伝統を守るために材料や製法が厳しく定められているため、作れる職人さんも限られているそうなのです。
ベルリンの街中をみても、バウムクーヘンを扱っている製菓店が見つからない。
しかし、甘いもの好きとしてはぜひ本場の味を食べてみたい。
という訳で、今回はバウムクーヘンを買うためだけにベルリン郊外にある老舗「Konditorei Rabien」に行ってきました。
バームクーヘンが食べたくなって、ベルリン郊外にある老舗・Konditorei Rabienへ🚃💨
こういう行動力はある(◦ˉ ˘ ˉ◦) ← pic.twitter.com/5ad9keeje9
— むぎこ@人生の余白を楽しむ (@kurasiro_o1) August 8, 2019
ベルリン郊外の老舗「Konditorei Rabien」とは?
1878年に創業し、130年以上伝統の味を守るバウムクーヘンの老舗です。
当時のレシピと製法をそのままに、新鮮な材料で手作りされるバウムクーヘンは大人気。
海外からも注文がくるほどで、一番多いお客さんは日本人なんだそうです。公式HPには英語のほかに日本語があるほど(笑)
お店への行き方
ベルリン中央駅から電車でおよそ20分。ラトハウスシュテグリッツ駅(Rathaus Steglitz)が最寄駅です。
ベルリン郊外ではありますが、それほど遠くないですね。バスも地下鉄もたくさんあるので行きやすいです。
ショッピングモールなどで賑わう側とは反対の出口をでて、住宅街へ向かいます。
碁盤の目のように区画整理されているので、まっすぐ一本道を5分ほど歩くだけ。
この辺りは緑が豊かで、ファミリー層も多い穏やかなエリアでした。
車が走るクリングソル通りにでたら、すぐに「Konditorei Rabien」が見えてきます。
店内の様子
日本人に有名なお店ということで「観光客だらけなのかな?」と覚悟していたのですが、
予想以上に地元のおじいちゃん・おばあちゃん達で賑わっていました。日本人皆無!
テラス席も店内のカフェ席もたくさんあり、皆さんケーキとおしゃべりを楽しんでいます。
商品の種類
四半円型になったガラスのショーケースには、バウムクーヘン以外にも様々な種類のケーキや菓子も売られていました。
小さくラッピングされたものも沢山あるので、ギフトにも良さそうです。
バウムクーヘンはケースには入っておらず、まるっとラッピングされて中央に置かれていました。
大きいものだけでなく、小分けにされたパックが数種類あります。一袋400〜500円くらいです。
日本とはちがう!本場のバウムクーヘンの味は?
日本では木の年輪のような層を楽しむように縦に分厚く切られますが、ドイツでは横に削ぐように薄く切られます。
チョコがかかったものは特別な感じがしますが、売られているものはシュガーかチョコでコーティングされているものばかりでした。周りのパキッとしたコーティングを一緒に楽しむのが一般的なのかもしれません。
カフェでも食べられますが、今回はシュガーコーティングとスイートチョココーティングの2種類を購入。
日本のものよりもしっとり+ずっしりとした生地で、小麦のおいしさがしっかりと感じられる味わいでした。
おわりに
後で知ったのですが、「バウムクーヘン」と「バームクーヘン」は別物なんですね。
日本で売られているおやつは「バームクーヘン」。
本場の「バウムクーヘン」は本当に厳しい配合の決まりがあって、軽々と「バウムクーヘン」は名乗れないそうです。
売られているお店こそ少ないですが(ベルリンは恐らくここだけ?)その分、味の守られた限られた老舗だけが残っているんですね。
今回訪れた「Konditorei Rabien」は、ベルリン中心から往復1時間もあれば行けるのでぜひ行ってみてください。