デジタルノマドやフリーランスが多いベルリン。
街中には至る所に、電源&Wi-Fi完備のカフェやおしゃれなコワーキングスペースがあります。
しかしカフェよりもコワーキングスペースよりも、ノマドにおすすめの場所を見つけました。
それが今回ご紹介したいベルリン市立図書館(Berliner Stadtbibliothek)です。
デジタルノマドがほしいすべてがある場所
この図書館のメリットを箇条書きでまとめてみます。
- 公立図書館なので、誰でも利用できる
- Wi-Fi完全無料、電源プラグ完備
- 無料ロッカー完備
- 飲み物・スナックの持ち込みOK
- 館内にコスパの良いカフェが併設されている
- 座席の数が多く、PC作業している人がたくさんいる
- カフェと違って静かな環境
- 中庭やソファ席で気分転換できる
- 夜21時まで利用可能
電源・Wi-Fiくらいならヨーロッパの図書館で当たり前なのですが、飲食禁止の施設が多い中、ここまで持ち込みに寛容な公立図書館も珍しいです。
ロッカーの近くには文房具の自販機も置いてあり、外に買い物に行く必要すらありません。
場所と利用方法
①館内のようす
ベルリン市立図書館は、バス停147番のすぐ目の前にあります。
扉がすごくオシャレで、はじめはここが入口だとわかりませんでした。
右側には守衛さんがいますが、公立図書館なので堂々と入って大丈夫。
むしろビクビクしてると声をかけられるかもしれません(笑)
入って左側にロッカー、右側にカフェとトイレがあります。
身軽になりたい人はロッカーを利用しましょう。
1€か2€コインが必要ですが、利用後にちゃんと返ってきます。
ロッカーに荷物を入れて、いよいよ中へ。
ヨーロッパの図書館は、防犯のために透明なバックに荷物を入れ替えなければいけないというルールがある場所も多いのですが、ここは大きな荷物をそのまま持って入ることができます。
中に入ると、真ん中にどーんと作業用テーブルが並びます。
利用者の多くが、大きなリュックをイスの脇に置いていました。(ノマド仲間らしき人がたくさん!)
壁際の席には、こんな感じの電源が。
外のスペースとガラス戸で完全に仕切られているため、中はとても静かで集中できました。
コーヒーやペットボトル、音のでないスナック類を持ち込んでいる人が多いです。
②Wi-Fiの使い方
この図書館のWi-Fi名は、「ZLB-HOTSPLOTS」とでてきます。
Wi-Fi完全無料、メルアドの登録もいりません。
「利用規約に同意」の欄にチェックを入れて、
「Free login」を押すだけで完了。速度もなかなかです。
③カフェのメニュー
こだわりのカフェというほどではありませんが、公立とは思えないほどケーキやドリンクが充実しています。
カフェ横にトイレのドアがあり、購入していない人でも利用してOK。
④その他の魅力
この図書館の良いところは、なんだかんだその立地にあります。
博物館島の南側に位置し、ベルリン王宮のすぐ側。
ペルガモン博物館やアレキサンダー広場、テレビ塔、ブランデンブルグ門。
ベルリンの主要観光地のどこへでも、遊びに行こうと思えばすぐに行けます。
図書館帰りに、ベルリン大聖堂を垣間みる。
ストックホルムのガムラスタンや、東京の渋谷駅もそうだけど
都会はいつも工事している🙄#ベルリン #ゆる旅 #海外 #ノマド pic.twitter.com/0GyO1ni6OV
— むぎこ@人生の余白を楽しむ (@kurasiro_o1) August 29, 2019
午前中から仕事して、ロッカーに荷物を預けたままふらっと博物館を見学して、夕方からまた作業する、なんてベルリンライフが満喫できてしまうのです。
ベルリンの街にノマド向けの作業スペースはたくさんありますが、 この図書館よりも良い環境はなかなかありません。(およそ30軒のカフェに行きました)
1回1,000〜1,500円の利用料を払っておしゃれなコワーキングスペースを利用するよりも、十分作業に集中できるなと思いました。
あえてデメリットを上げるならば、
- 無料で飲めるドリンクがない
- ノマド仲間やコミュニティを探している人には向かない
というくらいでしょうか。
カフェやコワーキングより良いと思った理由
実は図書館に行き着く前は、1ヶ月間の滞在中「せっかくベルリンにきたんだし」とあちこちのカフェやコワーキングスペースをせっせと利用していました。
しかしベルリンはあまりにカフェでPC作業する人が多く、逆に嫌になってしまったのです。
長時間作業するときは何度も飲み物を頼んだり、店員さんの機嫌を伺ったり…(←チキンな日本人)
やっぱりカフェで作業するの辞めようかなぁ。
いつも1〜2時間くらいの滞在だし、長居する時は追加で頼むけどさ。
朝通ったカフェに、夕方同じノマドの人がいたのを見て、こういう人達と同じように見られたくないと思ってしまった😣#ノマド #カフェ作業 #なんかやだ
— むぎこ@人生の余白を楽しむ (@kurasiro_o1) September 1, 2019
もちろんカフェで気分転換するのも、コワーキングスペースで刺激を受けるのも楽しいです。
しかしこれだけフリーランス人口が多いと、もはや公立図書館=ノマドスペースになっているんですね。(この後訪れたアムステルダムでも、すごい図書館がありました)
図書館を利用する人の半分以上がPC利用目的で、そのための環境が非常に充実しています。
本を借りに来るのは少し上の年齢層で、20〜30代の多くの若者たちにとってはコワーキングペースのような感じです。
図書館だからといって全てのエリアが静かなわけではなく、雑談できるスペースもあるので打ち合わせにも使えますね。
[bgcolor color=”pink”]ベルリンの図書館は、もはや図書館というよりもコワーキングスペース[/bgcolor]です。
無料で使えるという点ではそれ以上に便利な場所かも。
フンボルト大学図書館やベルリン国立図書館は観光客も多いですが、市立は比較的ローカルで入りやすい雰囲気が漂っているのもおすすめポイントです。
まとめ
今回ベルリンに滞在して、フリーランスで溢れる街のカフェを見ながら正反対の考えに思い至りました。
「そもそもカフェはオフィスじゃないな」と。
せっかくコーヒーの味が素晴らしいカフェばかりなのに、作業しながら味わうなんてもったいないです。
今後は本を片手に、または風景を楽しみながらゆったりとしたカフェ時間を過ごすようにしたいな、と思いました。
カフェやお洒落なコワーキングは、目的に応じて気分転換に利用するくらいがちょうど良いのだという気がします。
▶︎ベルリンで無料Wi-Fiが使える公立図書館一覧:Libraries in Berlin with public WiFi access
近所にある人は、ぜひ利用してみてくださいね。